プリンスホテルは、これまで「ミネラルウォーター」「緑茶」「スキンケア」など様々なオリジナル商品を販売しています。
そして、今回発売するのは「純米吟醸あさぎ」という日本酒です。
なんとあの八海山酒造の協力のもと、2019年9月26日から新発売するようなのです。
日本酒メディアサイトとして「SAKEの極」も発表会に招待されたので、会場の様子や飲んでみた感想をお伝えしたいと思います。
また、同会場には「あさぎ」を醸された八海山酒造の方がおられたので、貴重なインタビュー取材も行う事ができました。
その辺りも触れながらあさぎの魅力に迫っていきます。(造るのはかなり大変だったみたいですよ。)
ちなみに、あさぎは2000本限定での発売ということなので、気になったら早めに購入するなりしてゲットしておく方が良さそうです。
購入は、全国のプリンスホテルのレストランや売店、「オンラインショップ」で購入することができます。
あさぎの発売記念発表会レポ
会場の雰囲気がヤバい!

今回の発表会は、プリンスホテル品川であるのでやってきました。
メイン玄関はこんな風にえらいあっさりですが…

右のメインタワーを見上げるとヤバい!
なんか雲まで届いてね?って錯覚にさえ陥るくらい高いですw
会場は39階にある「Dining&Bar TABLE 9 TOKYO FUSION DINING」なので恐らく最上階です。
というわけで、超VIP待遇にビビりながら39階を目指して行くのですが、会場の雰囲気に固まってしまいました…



「オシャンティー!!」
オシャレ過ぎる!予想を遥かに超える会場を見せられたら、月並みなコメントしか出てきませんよねw
というか、こんな雰囲気でお酒を飲んだら絶対美味しく感じるだろっ!
会場内の雰囲気も素晴らしいですが、夜だったら品川の夜景を見ながらの飲食が出来ますからね。(あさぎも飲めますよ!)
それなら絶対美味しく感じるハズ!
ただ、私は日本酒メディアサイトとして来ているので、雰囲気などに流されません。日本酒サイトとして、あさぎの味はどうなのかをちゃんと評価したいと思います(偉そうですいませんw)

こんなカンジで物思いに耽っていると、人が増えてきたので、そそくさと自分の席に戻ります。

テーブルには、個別に日本酒用グラスや、ペアリング料理(つまみ)などが用意されています。
銀色の箱みたいなのが、あさぎと一緒に食べると美味しいとされる料理です。
イベントが始まる前ですが、ちょっと開けてみます…

「オシャンティー!!」
オシャレ過ぎて何料理か分かりませんw
頂いた資料によると、どうやらプリンスホテルのシェフソムリエが「あさぎ」をより一層美味しく飲めるように考案した料理のようです。

料理名もしっかり載っているんですが…ぶっちゃけカプレーゼくらいしか分かりませんw
あさぎ発表会の登壇メンバーがヤバい!
 株式会社プリンスホテル 代表取締役社長 【小山 正彦さん】
株式会社プリンスホテル 代表取締役社長 【小山 正彦さん】 南魚沼市長 【林 茂男さん】
南魚沼市長 【林 茂男さん】 株式会社千年 八海醸造グループ ホールディングカンパニー 専務取締役 【湯澤 一夫さん】
株式会社千年 八海醸造グループ ホールディングカンパニー 専務取締役 【湯澤 一夫さん】 株式会社 プリンスホテル 取締役常務執行役員 【岡本 祐幸さん】
株式会社 プリンスホテル 取締役常務執行役員 【岡本 祐幸さん】 八海醸造株式会社 製造部 次長 【田中 勉さん】
八海醸造株式会社 製造部 次長 【田中 勉さん】 エグゼクティブシェフソムリエ 【市村 義章さん】
エグゼクティブシェフソムリエ 【市村 義章さん】このような豪華なメンバーが、あさぎへの思いや商品開発の経緯、商品説明をして下さりました。
特に印象に残ったのは、八海醸造株式会社 製造部の田中勉さんの「今日この発表会を迎える事が出来てホッとしている」という言葉です。
というのも、純米吟醸あさぎに使用されている水は超軟水。軟水だと発酵が穏やかな分、失敗しやすいので相当な神経を使われたそうです。
また、シャフソムリエの市村 義章さんは、あさぎの評価やペアリングのポイントなどについて語られていました。
香りや味などは個人によって感じ方が違うので割愛しますが、料理のペアリングはあさぎがクリーミーな香りを微かに出すことから乳製品を多めに使う料理を意識したそうです。
なので、もしあさぎを飲む際は、チーズなどで合わせると失敗は少ないと思います。
純米吟醸あさぎを飲んでみた感想

ようやく発表会のメインである、純米吟醸あさぎの試飲タイムです。
香りを楽しむ為にとワイングラスが用意されていたので、そちらに注いで貰います。
写真では、下の方に発泡がある感じに見えますが、発泡はありませんのでご注意下さいね。

まずは、あさぎの香りですが、お米が発酵したようなほのかに香るアルコール感がした後に、クリームチーズのような香りへと変わっていきます。
あさぎの特徴では、香りは優しいと言われていますが、ワイングラスに入ってるせいか、何回嗅いでも良い香りが鼻を刺激します。
ちなみに、香りがクリームチーズという表現はソムリエの方と同じでした(笑)
次にあさぎの味についてですが、全体的にかなり優しくてまろやかな味になっていました。
飲み口は非常に優しく、アメリカンチェリーのような軽い酸味が来て、中盤からまろやかになり、最後は優しくキレがあるカンジです。
フルーティー系な日本酒が好きな人はもちろん、日本酒にあまり馴染みがない女性の方でも飲みやすいお酒ではないでしょうか。

味を確かめるのだけで酔ってはいけないので、用意されたペアリング料理と一緒に食します。

全部美味すぎて、「もう何も言えねぇ!」状態なんですが、個人的にはカプレーゼとの相性が好きでした。
チーズとトマトを口に頬張り、あさぎを口に含むと、口の中で酸味だけが若干強調されて、料理を引き立ててくれます。
何と言うか、あさぎが料理の味を底上げしてくれるカンジです。
料理を完成させる最後のピースがあさぎで、飲む事によりやっと完成!というイメージではないでしょうかw
ちなみに、あさぎの飲み方ですが、この日は冷蔵庫から出してちょっと経ったくらいの温度でした。
ですが、個人的にはもう少し低い(温度10~12度)くらいが好みだと思います。
フルーティーで優しいので水みたいな日本酒に多分なります!(飲み過ぎには注意ですが)
もちろん、燗でも美味しいく飲めるように造られているので、好みの問題にはなります。
あさぎの美味しさの秘密を造り手に取材をしてみた

せっかくあさぎを造られた八海醸造の人がおられるので、無理を承知で突撃インタビューを敢行しました。
取材を行ったのは田中 勉さんです。ちょっと強面でビビりましたが、めちゃくちゃ優しく丁寧に対応してくれました。ありがとうございました。
【質問】あさぎを造る上で一番意識したことはなんですか?
田中さんいわく、あさぎを造る上で頭を悩ませたのが、お酒を造る水が「超」が付くほど軟水であるということ。
普通の軟水が硬度25mg/Lくらいですが、あさぎで使用されている硬度は7mg/Lです。
そして、軟水であるが故に、日本酒造りに必要な工程である「発酵」が難しくなるんだそうです。もちろん、発酵がうまくいかなければ日本酒の味にも影響が出てしまいます。
この問題を解決する為に、原材料【米や酵母】の選定を徹底したそうです。

酒米を3種類ブレンドして味のバランスを整えたり、洗練された香りを出すために9号酵母を使用したりといったことですね。
八海山酒造としても、このような造り方は初めての試みだったようで、「チャレンジでした!」と仰っていました。
付け加えるなら、このチャレンジは失敗を許されない状況だったそうです。
というのも、日本酒を造る際はリスクヘッジの為にいくつかのタンクで同じ物を造ります。
ですが、今回は1つのタンクだけしか使用していません。
日本酒造りの工程に少しでも不備があったり、原材料選びが少しでもズレたりしていたら、全てが水の泡ってことですね。
そんな状況の中、一発勝負を乗りこれたのは、これまで培った経験と技術があるからこそなんでしょう。
こういった裏話を聞いたことで、発表会で言われていた「今日の発表会を迎えれて本当にホッとしている」の意味が理解できました。
本当にお疲れ様です!
純米吟醸あさぎを購入できる販売店
冒頭でも少し触れましたが、純米吟醸あさぎはプリンスホテルの売店やオンラインショップで購入することができます。
純米吟醸「あさぎ」をご購入できる売店等※2019年9月26日現在
品川プリンスホテル ブーランジュリーシナガワ、びわ湖大津プリンスホテル内コンビニエンスショップ、グランドプリンスホテル広島内コンビニエンスショップ、札幌プリンスホテル売店、釧路プリンスホテル内コンビニエンスショップ、雫石プリンスホテル売店、六日町 八海山スキー場売店、ザ・プリンス 軽井沢売店、軽井沢プリンスホテル ウエスト売店、軽井沢プリンスホテル イースト売店、箱根仙石原プリンスホテル売店
また、ホテル、ゴルフ場、スキー場などで飲む事もできます。
純米吟醸「あさぎ」を楽しめるホテル、ゴルフ場、スキー場※2019年9月26日現在
【ホテル】
ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町、ザ・プリンス さくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪、品川プリンスホテル、新宿プリンスホテル、サンシャインシティプリンスホテル、川越プリンスホテル、新横浜プリンスホテル、グランドプリンスホテル京都、富良野プリンスホテル、新富良野プリンスホテル、釧路プリンスホテル、雫石プリンスホテル、ザ・プリンス ヴィラ軽井沢、ザ・プリンス 軽井沢、軽井沢プリンスホテル、万座プリンスホテル、箱根湯の花プリンスホテル、箱根仙石原プリンスホテル、鎌倉プリンスホテル
【ゴルフ場】
武蔵丘ゴルフコース、瀬田ゴルフコース
【スキー場】
六日町 八海山スキー場
品川プリンスホテルだとカクテルも飲める

品川プリンスホテルでは、ただあさぎを飲めるだけでなく、あさぎを使用したカクテルも飲む事ができます。(2019年10月1日~31日まで)
私も飲んでみましたが、日本酒と洋酒がうまく融合したカクテルになっていました。
一応レシピもお聞きしたので、興味がある方は自分で作ってみて下さい。(分量は聞き忘れましたw)
【材料】(あさぎ、テキーラ、フルーツリキュール(アリーゼブルー)、グレープフルーツジュース、檜ビターズ)
また、私が試食したペアリング料理の一部も提供されるようです。

・ブラータチーズと大葉のカプレーゼ ¥2,200
・新潟県産の鶏胸肉 胸肉のブレゼ クリームソース(白みそ少々) ¥3,000
・あさぎオリジナルカクテル ¥2,000
※すべて税込み、サービス料別
※提供は品川プリンスホテル39F「TABLE 9」のみ
まとめ

以上が、純米吟醸あさぎの発表会についてでした。
個人的には味も香りもかなりハイクオリティなお酒だと感じました。
ただ、限定2000本ということなので、すぐに入手困難になりそうな気配が漂ってきますので、機会があればホテルへ足を運ぶなり、オンラインショップで購入するなりして早めにゲットしておく方が良さそうですね。
 
		 
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