今回は、熊本県和水町にある花の香酒造のお酒を試飲レビューしてみました。
日本酒に詳しい人なら知っているかもしれませんが、花の香酒造は創業して100年を超える老舗。
一時期は低迷していた歴史もありますが、近年はそれを払拭する快進撃を見せています。
日本での評価はもちろんですが、世界からも注目されているのが花の香。
それもそのはず、「ベルギー」「英国」「フランス」と有名な日本酒の品評会で数々の受賞歴があるからなんです。
今回は、そんな世界を股にかける花の香を試飲してみました。
別記事で、花の香の魅力と実際に酒造に足を運んでみた感想をまとめているので、併せてみると面白いと思います。
花の香の種類
種類 | 原料米 | 精米歩合 | アルコール度数 | 価格 |
---|---|---|---|---|
純米大吟醸 花の香 和水 | 山田錦(和水産) | 50% | 16度 | 3,400円(1,800ml) 1,700円(720ml) |
純米大吟醸 花の香 梅花 | 山田錦 | 35% | 16度 | 5,400円(1,800ml) 2,700円(720ml) |
純米大吟醸 花の香 桜花 | 山田錦 | 50% | 16度 | 2,945円(1,800ml) 1,472円(720ml) |
純米吟醸 花の香 菊花 | 華錦 | 60% | 16度 | 2,775円(1,800ml) 1,419円(720ml) |
純米酒 清酒 神田 | 山田錦 | 80% | 16度 | 2,449円(1,800ml) 1,223円(720ml) |
瓶内二次発酵 花火 | 山田錦 | 50% | 14度 | (750ml) |
清酒 ハナノカ701 | 不明 | 不明 | 8度 | 907円(375ml) |
発泡清酒 ハナノカ702スパークリング |
不明 | 不明 | 8度 | 980円(375ml) |
※スマホの方は横にスワイプして確認できます。
純米大吟醸 花の香 和水(なごみ)
花の香を語る上で欠かせないのが、この「和水」です。
花の香酒造がある和水町を銘柄名取っている事からも分かるように、地元で採れた山田錦(酒米)を100%使用しています。
和水町の日本酒の味を知りたいなら、まず飲んでみたい1本です。
味わいは、ワインのフルボディのようなコクと酸味が特徴のお酒です。
ちなみに、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019で金賞を受賞しています。
純米大吟醸 花の香 梅花(ばいか)
花の香の中でも最上位に位置するのが、「梅花」です。
山田錦を35%まで磨き上げたこのお酒は、上品な香りが鼻を抜ける心地よさ、そして口に含むと繊細でありながらも優しく透明感のある味わいがします。
お祝い事などの特別な日、自分のちょっとしたご褒美に飲んでみたいお酒です。
純米大吟醸 花の香 桜花(おうか)
花の香酒造の中でも攻守最強なのが桜花です。(個人的に)
香りよし!味よし!と、味に関して文句の付けようがない攻撃力を誇るのに、お財布優しい!
このコスパの良さは正直、他の酒造では中々見れない日本酒だと思います。
香りは花のような上品さがあり、甘く柔らかい味がするので、女性でも飲みやすいのが桜花ではないでしょうか。
ちなみに、フランスで開催されたKura Masterという品評会で審査員特別賞を受賞するなど、海外でも人気なお酒なんですよ。
純米吟醸 花の香 菊花
オール熊本産で作られたのが「菊花」です。特に熊本県発の酒米を使用しているのがポイントですね。
- 酵母:熊本酵母(9号酵母)
- 米:華錦(はなにしき)
- 水:和仁川
やや淡麗で味の膨らみは穏やかなので、つまみと一緒に飲んでも主張し過ぎないお酒です。
イメージとしては、旦那様を立ててくれる大和撫子のようなカンジです。
純米酒 清酒 神田(じんでん)
花の香の中でも辛口に位置するのが「神田」です。
花の香特有の飲んだ瞬間んおコクは控えめに、後味はキレが強いので、冷やして飲むと旨さが倍増します。
余韻も短くドライなカンジなので、夏に呑みたい一杯ですね。
ちなみに、神田と書いて「じんでん」と読むので間違いないようにして下さいね(笑)
瓶内二次発酵 花火
純米大吟醸をシャンパンの製造方法でスパークリングにしたのが、花の香「花火」なんです。
フワッと透き通るような香り、飲んだ瞬間に優雅に広がる甘味、ドライな後味と日本酒とシャンパンの良いトコ取りをしたイメージです。
和食に合わせるのはもちろんのこと、肉料理などの洋食でも美味しく飲める日本酒です。
ちなみに、瓶内二次発酵とは、お酒を瓶詰めした時にも酵母が生きている状態。瓶の中で酵母が発酵することにより、シュワシュワと炭酸が生まれるんです。
清酒 ハナノカ 701
落ち着いた香りとバランスのとれた味わいが特徴である7号酵母を使用したのが、ハナノカ701です。
低アルコールで日本酒特有の、酒臭さや飲んだ時の日本酒感がないので、日本酒を受け付けない人でも飲みやすく仕上がっています。
味わいとしては、甘みが強くフルーティーなカンジなので、男性よりも女性が好きな味だと思います。
日本酒というよりも、リキュールに近いイメージですね。
ハナノカ702スパークリング
ハナノカ701と同様に7号酵母を使用した日本酒で、こちらは微炭酸のスパークリングになっています。
甘酒にも似たような香りとオレンジような華やかな香りが複雑に絡み合い、一流の奥深い香りへと昇華させています。
また、味わいも甘みの中にも酸味と後味にキレがあるので、しつこくないスパークリングに仕上がっています。
ちなみに、こちらが花の香を名を世界に知らしめた最初の日本酒で、「ベルギー」や「イギリス」で開催された品評会で受賞しているお酒です。
花の香の試飲レビュー!(味・飲み方・おつまみ)
今回試飲レビューしたのは、花の香「和水(なごみ)」です。
やはり花の香を知るなら、地元和水町のお米を使ったお酒が分かりやすいですからね!(3割くらいは「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019受賞」に惹かれましたがw)
まずは、花の香 和水の色ですが、うす~い黄色です。(写真じゃ分かりづらいですが)
また、お酒の中には若干のおり?のような物が入っていました。
次に香りですが、かなり穏やかです。個人的には、部屋に充満するくらいの華やかな香りがすると思っていたのですが、おしとやかで恥ずかしがり屋の香りですね。
ただ、一口飲むと優雅な香りと味が口全体に広がるカンジです。
最初のアタックからコクと同時に酸味があり、この酸味が中盤以降まで続いてきます。
後味はスーッと引いていくカンジで、余韻は長くありません。
フルーティーなんですが、ほのかな甘味と少し強めの酸味が特徴的。
大吟醸酒になると、日本酒が主役になるものが多いですが、花の香 和水は飲み口は主張するものの、後口はキレるのでツマミにも合わせやすいと感じました。
今回は、冷蔵庫に冷やしていたので、10度前後(花冷え)で飲んでいたのですが、さらに冷やしてみました。
温度が下がることで、花の香 和水の味わいがかなりシャープになり、なんて言うんですかね?劇的旨さになりました!(表現が雑ですいませんw)
冷やすことで本来のポテンシャル以上の実力が出せるカンジですかね!ちょっとビックリするくらいの旨さでした。
ちなみに、今回使用した保冷バッグはシャープの蓄熱技術を使った「テキオンラボ」というものです。
日本酒を冷たく保つ事はもちろん、30分冷やすことで-2度まで温度が下がるので日本酒の違った味わいを楽しみたい方にも使えるアイテムです。
花の香 和水に合うおつまみ
今回、花の香 和水に合わせたおつまみは「ごぼうの醤油漬け」です。
みりんの甘みと酢の酸味が聞いたゴボウを口に含んだ後に、花の香 和水を流し込むと酸味が強調されパイナップルのような味わいへと変化しました。
おつまみを変えるだけで、色んな表情を見せてくれるのが花の香 和水の面白いところなので、一度試してみて下さいね。
ごぼうの醤油漬けの作り方
【用意するもの】
①ゴボウ 100g
②醤油 50cc
③酒 50cc
④みりん 25cc
⑤砂糖 適量
⑥酢 10cc
⑦粉末だし 適量
- ゴボウを好きな大きさに切って茹でる
- ②~⑤を混ぜて火にかけ漬け汁をつくる
- 茹でたゴボウを漬け汁に入れ一晩寝かせて完成
甘さを調節するために、砂糖の量は少なくして足りないようなら入れるようにするのがポイントです。
お好みで鷹の爪を入れるのも良いかもしれません♪
花の香を飲んだ人の口コミや評価
初の熊本日本酒。一口目はバナナ!
そして甘味と酸味がほどよく、それが強すぎない旨み感で素晴らしい。久々にインパクトあるおいしさの日本酒に遭遇。出張でゲットしてくれた後輩に感謝です😊#熊本日本酒#花の香#和水#なごみ pic.twitter.com/pLaqUPRpeo— yottaga (@yottaga) July 29, 2019
花の香を始めて購入するならどれがおススメ?
花の香を初めて購入するなら、イチオシは花の香「桜花」になります。
数々の日本酒コンテンストで受賞しているのもありますが、花の香の中で香り・甘み・酸味のバランスが良いので万人受けしやすいというのが理由です。
また、価格も安いので、初めてでも飲みやすいので選んできました。
お祝いやプレゼント、贈答品などなら最高品質に仕上げてある「花の香 梅花」が良いと思います。
繊細でエレガントな味に飲んだ人は腰を抜かすハズですw
花の香を購入できる販売店
花の香を市販以外で購入するなら、花の香酒造のオンラインショップがあるので、こちらを利用しましょう。
欲しい日本酒がない場合は、電話かFAXで申し込みをすれば注文することができます。
- 電話番号:0968-34-2644
- FAX番号:0968-34-3333
時期によっては珍しい日本酒を入手できるチャンスもあるので、電話で色々聞いてみるのがオススメです。
私が花の香酒造を訪問した時には、花の香 桜花の精米を20%まで磨き上げたものが置いてありました。(限定品のようです)
花の香の酒蔵情報
酒蔵名 | 花の香酒造 |
---|---|
電話番号 FAX番号 |
0968-34-2055 0968-34-2644 |
住所 | 〒861-0906 熊本県玉名郡和水町西吉地2226−2 |
ホームページ | http://www.hananoka.co.jp/ |
最新記事 by 酒猿 (全て見る)
- 【村重酒造】白崎八幡宮の必勝酒を試飲レビュー!味わいや飲み方、販売店まで! - 2021年5月8日
- 【秋田県の酒米】秋田酒こまちの特徴から日本酒まで一挙公開! - 2019年12月7日
- 雄町米の特徴~日本酒の味わいまで!今日からあなたも「オマチスト」! - 2019年11月20日
この記事へのコメントはありません。